アサイベリー(アサイー)の成分・効能その2

アサイベリーのアントシアニンの特徴

アサイベリーの実フレンチ・パラドックスなどと言われますが、フランスでは高脂肪の食事と喫煙習慣が多いにもかかわらず、心臓血管の疾病発生率が低いそうです。フランスでは食事時にワインを飲むおかげで、ぶどう(特に皮部分)に含まれるアントシアニンが抗酸化物として働き、LDLコレステロールを減らしているからではないかといわれています。

赤ワインやチェリー、ベリー類には多くのアントシアニンが含まれています。アントシアニンは疲れ目の改善、視力の向上、近視の予防など、パソコンやテレビ、ストレスなどで目を酷使している現代人の目の健康にとって必要とされる成分です。また、アントシアニンは活性酸素を除去する抗酸化作用に優れています。

アサイーの木アサイベリーアサイー)に含まれるアントシアニンはシアニジン-3グルコサイド(C3D)と呼ばれる種類のものです。これには、トロロックス(Trolox=ビタミンEの類似体で抗酸化力を測る際の比較対照として使用される)や赤ワインに含まれるアントシアニン(マルビジン-3グルコサイド)の3.5倍の抗酸化力があります。

アントシアニンには、「糖尿病性網膜症」や「乳房線維嚢胞病」などに対する臨床効果があるとされてきましたが、その他にも放射線からの保護作用、化学物質からの保護作用、血管の保護作用、消炎効果などが期待されています。

アントシアニンには、「デルフィニジン」、「シアニジン」、「ペツニジン」、「ペオニジン」、「マルビジン」の種類があります。アサイベリーには、この中でも抗酸化作用が高い「シアニジン」が多く含まれています。「シアニジン」は分子構造が小さく素早く吸収されることから、即効性があるといわれています。

※赤ワインや一般のブルーベリーに多く含まれているのは「マルビジン」です。抗酸化力が高いといわれるビルベリーには、「デルフィニジン」「シアニジン」とが多く含まれていますが、アントシアニンの含有量を比較するとアサイベリーの方が多いのです。

アサイベリージュースのα-グルコシダーゼ阻害作用

アサイベリージュースアントシアニンは食後の血糖値の上昇を抑えることが報告されています。アントシアニンを豊富に含むアサイベリージュースにその効果が期待できるかどうか、アサイベリージュースの「α-グルコシダーゼ阻害作用」を測定することで確認しました。

「α-グルコシダーゼ阻害作用」とは・・・

食事に含まれるでんぷんや糖質は、胃から小腸に入るまでに細かく消化され、最後にα-グルコシダーゼという消化酵素で小腸から吸収できる形の単糖類(ブトウ糖など)に分解されます。

この糖質を分解するα-グルコシダーゼの働きを抑えると、小腸からゆっくりとブドウ糖の吸収が行われます。このため、食後の血糖値は緩やかに上昇するようになり、ダイエットにも効果があると考えられています。

アサイベリーに含まれる脂肪酸

アマゾンのアサイベリー脂肪酸は脂質に含まれる主な成分です。脂肪酸は、その構造によって、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に分けられます。

アサイベリーアサイー)に含まれる脂肪酸の組成比率はオリーブオイルに似ています。

ちなみにオリーブオイルは、地中海諸国における心臓病の発生率が低いことの要因とされています。オリーブオイルの組成比率は、60%がオレイン酸、12%がリノール酸から成っています。

オレイン酸は、n-9系の一価不飽和脂肪酸であり必須脂肪酸です。いわゆる善玉コレステロールのHDLコレステロールの値を下げることなく、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる働きがあります。

リノール酸は、n-6系の多価不飽和脂肪酸であり、これもまた、必須脂肪酸のひとつです。LDLコレステロールとHDLコレステロールの両方の値を下げる働きがあります。

アサイベリー(アサイー)と植物性ステロール

植物性ステロールとは、植物の細胞を構成する成分のひとつで、植物全般に含まれているものです。特に豆類や穀類の胚芽に多く含まれています。その主な働きには、コレステロールの吸収阻害、免疫システムへの作用、抗菌・抗炎症作用などがあります。
アサイベリーアサイー)には、この植物性ステロール(βシトステロール)が豊富に含まれていることから、コレステロール値の減少や免疫力の改善、さらには前立腺肥大にも効果があると期待されています。

ヘルシーフルーツ「アサイベリー」の効用

アサイベリーアサイー)には抗酸化作用物質、ヘルシー・オメガ、プロティン、ファイバー、などが含まれ、ブラジルではスーパー・フルーツと呼ばれているそうです。10年ほど前にブラジルで、有名スポーツ選手がこのアサイーとバナナ、ガラナをミックスし、“秘密のトレーニングの飲み物”として、ブラジル中にこの飲み物が大人気となったことがあるそうです。今では、多くの世界クラスのスポーツ選手たちがこのアサイベリーを取り入れているそうです。

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